
FXという言葉を聞いたことはあるけど意味は分からない..



FXに興味はあるけど言葉をよく理解していない…
このように悩まれている人はいませんか?



大丈夫です。FXは始めは不安で怖いと思いますが、しっかりと仕組みを理解すれば怖くありません
今回は初心者向けにFXについて詳しく解説をしていきます。
- レバレッジのメリット・デメリットが分かる
- FXの特徴がわかる
- FXの仕組みがわかる
- FXのリスクが知れる
FXとは?


FXとは、「Foreign Exchange 」の略語として使われます。
日本円と米ドルを交換するなど、ある国の通貨と他の国の通貨を交換することです。
日本では外国為替証拠金取引と呼ばれ、投資家が手持ちの資金よりも大きな金額で取引を行うことができるため、レバレッジ効果と呼ばれる効果を利用することができます。
レバレッジのメリットは?


FXの最大の魅力は「レバレッジ」と言っても過言ではありません。
レバレッジの代表的なメリットは以下の3つです。
- 少額な金額で大きな取引が行える
- 多額の利益が出る
- 売り相場でも利益が狙える
一つずつ解説していきます。
1.少額な金額で大きな取引が行える
レバレッジを利用すれば、少額のお金でも大きな金額の取引が行えます。
為替レートが1ドル=100円のときに1,000ドルを購入しようとすると、通常は10万円必要です。
しかし、FXでは、その25分の1という少額で購入ができるので、たった4,000円で1,000ドルの取引が行なえます。



つまり10万円支払えば、25000ドルの取引が行えるということです。少額の資金でも大きな取引を行えるのは、レバレッジの代表的なメリットといえるでしょう。
2.多額の利益が出る
取引の金額が大きくなるので、得られる利益が多くなるのもメリットの一つです。
例えば1万円投資をして100円の利益が出た場合、投資額が10万円なら利益も10倍の1000円となります。
FXのレバレッジは元金の25倍掛けられるので、利益も25倍になります。
少額投資でもレバレッジを掛ければ、多額の利益が出るのは、FXの魅力といえるでしょう。
3.売り相場でも利益が狙える
レバレッジ取引では、買い注文と売り注文の両方から取引ができるため、相場が下落した場合でも利益を得やすいのがメリットです。
しかし、売り注文にはリスクがあり、相場が予想外の方向に動いた場合、大きな損失を被る可能性があります。このことを常に覚えておき、取引を行っていきましょう。
レバレッジのデメリットは?


レバレッジのデメリットは以下の3つです。
- ロスカットの可能性あり
- 損失額が大きくなる
- 元手以上の金額を支払う必要がある
一つずつ解説していきます。
1.ロスカットの可能性あり
ロスカットは、取引で大きな損失を出さないように保護するため、証拠金が証拠金維持率を下回ると強制的にポジションが決済される仕組みです。
国内FX会社の証拠金維持率は通常20~100%ですが比率は業者によって異なる場合がありますので、取引する際には必ず詳細を確認してください。
具体的にはレバレッジ25倍で25000ドルを購入し、証拠金が10万円、つまり1ドル=100円であれば、証拠金維持率は100%となります。
ロスカット率が100%であれば20%のFX業者に比べ、ロスカットされる確率が高まります。
いきなりロスカットされて驚くことが無いよう、仕組みをきちんと知っておきましょう。
2.損失額が大きくなる
上述した通り、レバレッジ25倍の場合は、利益も25倍になります。
しかし逆のパターンもあり、通常100円の下落でもレバレッジ25倍掛けていれば2500円の損失になります。



レバレッジは大きな利益を得られる反面、損失額が大きくなる、ハイリスクハイリターンの方法です。
3.元手以上の金額を支払う必要がある
市場の変動時にロスカットが間に合わなかった場合、取引口座にあった金額以上の損失を被る可能性があることを覚えておきましょう。
その場合、証拠金が不足してしまうため追加で証拠金を入金しなければなりません。これを、追加証拠金(追証)といいます。
ロスカットによる追加証拠金を避けるには、損切り設定をしたり一度決めた損切りを自分の都合で解除したり、自分が許容できないほどのレバレッジかけたりしないことです。
例を挙げると、レバレッジ25倍で2万5千ドルを10万円で購入し、証拠金は10万円、ロスカットの条件は証拠金維持率の50%以下に設定したとします。
通常、為替レートが1ドル=98円まで下がると、証拠金率は50%を割り込み、売却は強制決済されます。
しかし、急変してレートがいきなり95円まで下がると、その時の見積もりは250万円から237万5000円となり、口座の10万円に対して12万5000円の損失が発生することになります。
そうすると、残りの25,000円を支払わなければならなくなります。
このような事態を避けるためにも、最適なレバレッジをかけること、現実的な証拠金維持率を確保することに注意しましょう。
FXを始めるための資金は?


FXを始めるには、最低限の投資予算が必要です。通貨取引であれば、その通貨の1万単位に相当する金額を用意しましょう。
例えば、1万米ドル、1万ユーロ、1万ポンドなどですが、それらに相当する日本円の金額を用意しましょう。
1米ドルは100円なので、1ロットで100万円必要です。
ただし、FXはレバレッジ取引ができるため、100万円用意する必要はありません。
証拠金として取引総額の4%、100万円であれば4万円用意すると取引が可能です。
FXの仕組みは?
FX取引は難しそうと考える人も多いですが、仕組みは非常に単純です。
FXは、外貨を売買して交換することで、為替レートの変動による利益を得ます。
例えば、1ドル=100円のときに10万円を1,000ドルに交換し、1ドル=110円になったら元に戻した場合を考えてみましょう。
これは、日本円の価値が10円下がった(円安になった)ことを意味します。
そのレートで交換し直すと、1000ドルではなく11万円が手に入ることになる。
最終的に、1万円の為替差益が発生します。



このような取引は、「差金決済取引」と呼ばれています。
また外国為替取引を行う場合、「米ドルと日本円」「ユーロと日本円」など、必ず通貨がペアになります。
このペアの通貨を「通貨ペア」と呼ぶことも覚えてきましょう。
FXは2種類の方法で利益を得られる


FXは下の2種類の方法で利益が得られます。
- 為替差益
- スワップ差益
為替差益
為替差益は上述した通り、レートが安いときに購入をして、高くなったら売却を行い利益を得る方法です。
初心者でもわかりやすく、FXと聞くと為替差益をイメージする人も多いのではないでしょうか?
スワップ利益
スワップ収益は「金利」のようなもので、金利の低い国のお金と、メキシコペソなど金利の高い国のお金を交換します。
そうすると普通預金に預けて利息がつくように、スワップ収入を得られます。
スワップ収益は為替レートが上がろうが下がろうが気にする必要はなく、金利の高い通貨を持っているだけでスワップ収入が毎日入るのがメリットです。
しかし、高金利の国のお金を売って低金利の通貨を買えば、毎日スワップポイントを支払う必要があるので注意しましょう。
FXの特徴は?


FXの主な特徴は以下の4つです。
- 平日は24時間取引可能
- 資金に合わせて投資を行える
- レバレッジ25倍を掛けられる
- 自分の投資スタイルに合わせられる
一つずつ解説していきます。
1.平日は24時間取引可能
FXの為替市場は、土日を除いて24時間稼働しています。
仕事が忙しく日中取引ができないサラリーマンでも手軽にできるのは大きなメリットです。



なんで24時間も取引できるの?
FXが24時間稼働している理由は、シドニー、東京、ロンドン、ニューヨーク(NY)など、世界中の通貨と取引を行うためです。
最も取引が活発になるのは、NYとロンドンがなる日本時間の午後9時から午前3時頃です。
ちょうど仕事が終わり、家にいる人も多い時間なので、取引がしやすいのも特徴です。
この時間帯は、アメリカの重要な経済指標が発表される時間帯でもあり、為替相場が大きく動くので覚えておきましょう。
2.資金に合わせて投資を行える
FXで、取引する通貨量は自分で決められます。
FXにかける予算は投資家ごとに異なるので、個人の家計に合った取引量を確保することが重要です。
株式投資の場合は値動きに応じて投資資金を用意する必要がありますが、FXでは、自分の経済的余裕に応じて投資額を選ぶことができます。
3.レバレッジ25倍を掛けられる
上述した通り、国内FX会社ではレバレッジ25倍をかけることが出来ます。
1ドル=110円のときに1万通貨を取引をしたいのであれば、110万円の日本円を用意なければなりません。
しかし、レバレッジ25倍の場合、実際に取引に必要な金額は44,000円と非常に少なくなります。
ただし、レバレッジは収益を拡大する一方で、損失も拡大させる可能性があるため、リスクを認識しつつ利用しなければなりません。
4.自分の投資スタイルに合わせられる
FXは様々な投資スタイルに、合わせることが可能です。代表的な投資スタイルは以下の4つです。
- スキャルピング…秒単位、分体の短期売買をするスタイル
- デイトレード…数時間~1日で売買するスタイル
- スイングトレード…数日~数週間で売買するスタイル
- 長期保有…月単位~年単位の長期売買スタイル
FXの投資方法は人それぞれです。数分から数時間という短時間で売買を行いたい人もいれば、株価の上昇や通貨ペア間の金利スワップによる収益など、長期的な投資を目指す方もいます。
仕事が忙しい人、家庭が忙しい人など、人によってFXに避ける時間は違いますが、自分のライフスタイルや目標に合ったFXの投資方法を見つけることが出来ます。
初心者におすすめの通貨は?


外国為替取引では、2つの異なる通貨間の取引が行われますが、これを「通貨ペア」といいます。
通貨ペアを選ぶ際、その国の経済情勢や政治情勢によって為替レートについて豊富な情報を持っていると取引に有利に働きます。
しかし、十分な知識がなければ、どの通貨ペアに投資するかを決断するのは難しいでしょう。
アメリカやヨーロッパの国であれば、メディアで取り上げられることが多いため判断が多く取引しやすいはしやすいといえます。
初心者であればドル円・ユーロ円といった取引量が多く情報を得やすい通貨ペアがおすすめです。
その反面、トルコやメキシコ・ブラジルなどの途上国については情報が少ないため、相場の予測がむずしくなります。
また、通貨ペアを決める際には、金利も重要な要素になります。
FXでは、金利の低い通貨と高い通貨を交換することで、スワップポイントを得ることができます。
スワップポイントを重視するなら、高金利通貨であるメキシコペソ円・ブラジルレアル円・トルコリラ円などをトレードするとよいでしょう。
FXは1回の取引で多額の利益が出る?


FXは一気に多額の利益が出るイメージがありませんか?
しかし、ほとんどの場合は、1回の取引で資金が数倍や数十倍になることはありません。
1万通貨の取引に必要な証拠金の計算は、110円×1万通貨÷25=44,000円(レバレッジ25の場合)です。
米ドルの価値が110円から112円に上昇すれば、2万円の利益を得ることができます。
最低資金44,000円でスタートした場合、口座資金は64,000円になります。しかし、数日で米ドルが2円も上昇することはあまりありません。
また、口座に最低証拠金しかない場合、予想に反した相場の動きをすると、取引ができなくなり、損失を出して口座を閉鎖することになりかねません。



短期間で大きな利益を狙うのではなく、証拠金との関係で取引量を維持し、安定した利益を狙うようにしましょう。
米ドルの特徴
米ドルは情報が豊富で判断しやすいのが特徴です。
米ドルは、その強度が徐々に低下しているにもかかわらず、世界で最も使用されている通貨として最前線にあり、取引目的では依然として高い人気を誇っています。
また、知名度が高いため、米国やドルに関するデータや情報を簡単に入手することができ、投資に関する十分な情報を得ることができます。
ユーロの特徴
ユーロは世界の基軸通貨として着実に存在感を増しています。
世界中の政府や中央銀行がユーロの準備高を増やしており、ユーロの需要は今後も膨らみ続けると言われています。
英ボンド
英語ボンドは価値が常に変化するため、多くの人が日常的な取引に利用しています。
もちろん、リスクが高いので、取引に慣れることが先決です。
また、スワップポイントも高くなることが予想されますので、ご注意ください。
FXにリスクはつきもの?





FXをリスクなしでやることはできるのかな?
FXの取引は、元本や利益を保証するものではありません。
相場が思い通りに動けば大きなリターンを得られますが、逆に動けば多額の損失を出すこともあります。
そのため、取引を始める前にリスクやルールを十分に理解しておくことが必要です。
代表的なリスクは以下の8つです。
為替変動リスク | 為替レートの変動により損失を被る恐れ |
金利変動リスク | 政策金利の変更により、価格やスワップポイントに影響が出ることへのリスク |
レバレッジリスク | レバレッジを効かせた投資により、多額の損失を被る可能性 |
スリッページリスク | 相場が急激に変動した場合、相場と異なるレートで取引される可能性があることへのリスク |
カントリーリスク | 投資先の国の政治・経済情勢により、通貨の価値が大きく変動するリスク |
信用リスク | FX会社が経営難に陥った場合などに不利になるリスク |
流動性リスク | 売りたいときに買い手(売り手)が見つからず、取引が成立しないリスク |
取引システムリスク | FX会社のシステム、サーバー、ウェブ接続に障害が発生し、取引ができなくなるリスク |
これらに加え、スワップポイントが変動することも理解しておかなければならないリスクです。
スワップポイントは各国の政策金利により常に変動しています。
また、FX業者ごとでスワップポイントが異なりますので、定期的に政策金利や各FX会社のスワップポイントの確認をしておきましょう。
FX取引をするまでの流れ
FX取引を行うには以下の手順が必要となります。
- FX口座を解説
- 入金する
- 自分の取引スタイルの確定
- 通貨ペアを決める
- 新規注文
一つずつ解説していきます。
1.FX口座を解説
PCやモバイル端末で口座開設に必要な情報がすべて揃うので、銀行や両替所に直接行く必要はありません。
用意するのは、本人確認書類とマイナンバーだけで行えます。
初心者の場合は、大手のFX口座開設をおススメします。
大手は取り扱っている通貨が多い、初心者にわかりやすい使い方ガイドがあるなど、FXを始めてする人も、安心して行えるサービスが充実しているからです。



いまはPCかスマホからで簡単に口座開設できます
2.入金する
次に入金を行います。
大前提として日常生活に必要なお金を使うのではなく、余剰資金で取引を行うようにしましょう。
口座を開設する際には、まず証拠金を預けましょう。
取引に必要な最低限の資金しか入金していない場合、市場の不測の事態に迅速に対応できない可能性があります。
最低でも10,000円程度は入金することをお勧めします。



1万円からでいいなら試してできるかも
3.自分の取引スタイルの確定
上述した通り、FXは様々な取引スタイルを選択できます。
自分のライフスタイルに合わせて短期的に行っていくのか、中長期的に取引するのかを決めてください。
時間に余裕がある人は、まず少額で短期的に取引をして、FXに慣れていき、自分に合ったスタイルを確立しましょう。
時間がない方は、スワップポイント狙いの投資や積立FXなど中長期的な売買戦略を立てていきましょう。
4.通貨ペアを決める
次に通貨ペアを決めてください。
おすすめは上述した通り、米ドル/円やユーロ/円など、広く使われている通貨ペア(メジャー通貨)です。
これらの通貨ペアは市場データが豊富で、価格変動が少ない可能性があるので、初心者でも取引しやすい通貨です。
メジャーな通貨ペアで取引ができるようになったら、マイナーな通貨ペアの選択肢を模索するのもよいでしょう。
5.新規注文
投資スタイル、通貨ペア、注文サイズを選択した後、為替レートが上昇すると予想される場合は「買い」、下降すると予想される場合は「売り」注文の使用ができます。
さらに、利益を最大化したり、損失を最小化したりするために、さまざまな注文方法の利用ができます。
FXは少額資金で手軽に始められる
FXは、国家間の通貨を交換し、利益を得ることを目的とした取引です。
平日は24時間取引可能で、相場が下落しているときでも利益を得られる可能性があるのが利点です。
レバレッジを効かせれば、限られた資金で大きな利益を得ることもできますが、損失が出ることもあります。
初めて取引をする人は、まずは少ない予算でFXのコツをつかみ、慣れてきたら投資額を増やしていくとよいでしょう。