
FXって専門用語がたくさんあって難しい…
FXを始めてみたいけど、専門用語が理解しづらいと思われてる方も多いのではないでしょうか。たしかにFXには専門用語がたくさんありますが、それぞれの言葉の意味は特別難しくありません。
また全てをまとめて覚える必要はなく、最低限必要な用語を知っておけばFXは始められます。今回はFX初心者が知っておきたい基本的な用語を20個解説します。
- レバレッジ
- 証拠金
- 通貨ペア
- ロット
- スプレッド
- pips
- スワップポイント
- ポジション
- ロスカット
- ロールオーバー
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- OCO注文
- IFD注文
- IFO注文
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
それぞれの用語の意味を理解し、FX取引を始めてみましょう。
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そもそもFXとは?
FXとは「Foreign Exchange」を略したもので、外国為替証拠金取引を意味します。外国為替とは簡単にいうとお金の交換のことです。
円で米ドル、米ドルをユーロに交換するように、2カ国間の通貨を取引します。そしてこのときの為替レートによって、FXでは収益が得られるのです。
たとえば、1ドルを100円で買って、時間が経過し1ドル110円で売れたとすると10円の利益が発生します。このようにレートが安いときに買って、高いときに売ることでその差から利益が生じるのです。
またFXにはレバレッジを効かせた取引が可能で、元手が少額であっても、何倍ものお金を使って取引ができます。
FXの基本用語10個
FXを始めるにあたって押さえておきたい基本的な用語を10個紹介します。
①レバレッジ
レバレッジとは「てこの原理」のことであり、小さな力で大きなものを動かせる仕組みを指します。そのイメージの通り、レバレッジによって少額の資金でも大きなお金を使った取引が可能です。
レバレッジを何倍まで効かせられるかは、FX会社によって異なります。国内FX会社の場合は、金融庁の規制により最大レバレッジは25倍までと決められています。
25倍のレバレッジを効かせることによって、わずか10万円の資金であっても250万円もの取引が可能です。



100万円の取引に100万円の元手を用意しなくてもいいんだね
海外業者の場合は100倍や1,000倍といった高レバレッジのFX会社もあります。このようにレバレッジが高い会社であれば、少ない証拠金で非常に大きなお金を動かせます。



少ない資金で大金を取引できるため、うまくいけばリターンも大きくなることでしょう。
一方で損失が出た際には、思っている以上のマイナスとなるデメリットがあります。損失が発生した場合でも、その金額を支払えるのかを確かめてから取引額を決めなければなりません。
②証拠金
証拠金とはFX会社に預け入れる資金のことです。FXで取引するために必要な担保となります。担保とは、借金などの支払いができなくなったときのために保証となるものです。
そしてFX会社によって必要な証拠金の最低額が決まっており、これを必要証拠金と呼びます。
③通貨ペア
通貨ペアとはFXの取引で売買する通貨の組み合わせのことです。米ドルと円を売買する場合は「米ドル/円」と表します。
「米ドル/円を買う」といった場合は、米ドルを買って円を売るという意味です。一方で「米ドル/円を売る」というと、米ドルを売って円を買うことを表します。
FXでは米ドルやユーロ、円といったメジャー通貨の組み合わせでの取引だけでなく、トルコリラや南アフリカランドといったマイナー通貨での取引も可能です。
メジャー通貨とはFX市場での取引量や取引参加者が多い通貨のことで、マイナー通貨はあまり取引されていない通貨のことです。米ドル、ユーロ、日本円は取引量が特に多く「世界三代通貨」と呼ばれています。
主なメジャー通貨とマイナー通貨は以下のとおりです。
メジャー通貨 | マイナー通貨 |
米ドル | トルコリラ |
ユーロ | 南アフリカランド |
日本円 | ブラジルレアル |
英国ポンド | メキシコぺソ |
スイスフラン | 中国人民元 |
豪ドル | ロシアルーブル |
ニュージーランドドル | シンガポールドル |
通貨ペアの表記はアルファベットが使われることもあり、米ドル/円は「USD/JPY」、ユーロ/円は「EUR/JPY」と表されます。



初心者は値動きが少なくリスクの小さいため、メジャー通貨ペアでの取引がおすすめです。
④ロット
ロットとはFXの取引通貨量の単位のことです。
多くのFX会社では10,000通貨を1ロットとしています。最近は100通貨や1,000通貨といった少額から取引できる会社も増えてきました。
なぜロットを使い始めたかというと、注文のミスを防ぐためです。



注文のミス??
昔は注文に電話や紙を使うなどアナログであったため、直接何通貨分を買うかというと桁が大きすぎるためにミスが多くなっていました。そこでロットを取り入れることにより、桁数が小さくなりこのような失敗を少なくできたのです。
ロットにはレバレッジを調整する効果があり、レバレッジを求める式は次のように決まっています。
たとえば1ドルが100円で取引量は10,000通貨(1ロット)、証拠金が10万円とすると、 100円×10,000通貨÷100,000円=10となり、レバレッジは10倍となります。
このようにロットや証拠金の数字によってレバレッジが決まります。
⑤スプレッド
スプレッドとは、通貨を買うときと売るときの価格差の事をいいます。
たとえば買値(Ask)は100.658円であるのに対して、売値(Bid)は100.653円だったとします。この差額の0.005円(0.5銭)がスプレッドです。
たったの0.5銭なら別に気にしないという人もいるかもしれませんが、取引量が増えることでスプレッドによるコストも増加します。1,000通貨なら0.5銭、10万通貨であれば500円かかってしまいます。
スプレッドはFXをするときの実質的なコストであるため、価格差が小さい方がお得です。



価格差が小さいことを「狭い」、大きいことを「広い」といいます。
またスプレッドは通貨ペアによっても違い、メジャー通貨ほどスプレッドが小さく、マイナー通貨ほど大きくなる傾向にあります。
同じ通貨ペアであってもFX会社ごとにスプレッドが異なるため、なるべくスプレッドが狭いところで取引するのがおすすめです。
⑥pips
pipsとは通貨ペアの価格の変動幅を表す最小単位のことであり、「percentage in point」の頭文字をとったpipの複数形です。
FXでは米ドルやユーロなどの異なる通貨を取引しており、「〇〇ドル上がった」「〇〇ユーロ上がった」など単位が混ざると比べにくいです。そのため、統一した単位であるpipsを使うことで、どれくらい変化したのかを別の通貨でも比較しやすくなります。



1 pipsがいくらであるかはFX会社によって異なり、1pipsが0.001円(1銭)のところもあれば、0,01円(1銭)の会社もあります。
⑦スワップポイント
スワップポイントとは通貨による金利差のことです。低金利通貨を売り、高金利通貨を買うことで金利差分の利益が得られます。
スワップポイントとして日をまたぐと金利差分の利益が発生するため、売買を行わなくても利益が上積みされていきます。
たとえば2023年1月時点でのトルコリラの金利は9.0%であるのに対して、日本円の金利は-0.10%です。そのため日本円でトルコリラを買うことで、9.1%分のスワップポイントが得られます。反対にトルコリラを売り日本円を買う場合は金利差を支払わなければなりません。これを「マイナススワップ」といいます。
スワップポイントはFX会社と通貨ペアによって変わるため、どこの会社でどの通貨ペアを選ぶかが重要です。



高金利通貨は為替変動のリスクが高いこともあり、損失の可能性を考慮しなければなりません。
⑧ポジション
ポジションとは未決済の取引をどれだけ持っているかを表す言葉です。買いが多いことを「買いポジション」または「ロングポジション」、売りが多いことを「売りポジション」または「ショートポジション」と呼びます。
またどちらのポジションも持っていないか、買いポジションと売りポジションのバランスが同じであることを「スクエア」といい、同一の通貨ペアで売り買いの両方のポジションを取ることを両建てと呼びます。
⑨ロスカット
ロスカットとは、損失がある一定の水準に達したときに強制的に決済されることです。



損切りとは違うの?
損切りは、自ら損失を増やさないために決済することです。一方で、ロスカットはFX会社によって自動的に決済されます。
ロスカットには大幅な損失を防ぐ効果があります。もしもロスカットがなければ、損切りのタイミングが遅れ、証拠金だけでは足りずに追加で支払いが発生するかもしれません。
ロスカットがいつ実施されるかというと、証拠金維持率が決められた基準を下回ったときです。このロスカットを行う基準はFX会社によって異なり、50%や100%などと決められています。
証拠金維持率が100%の場合は、ロスカットの計算式が以下のようになります。
このときに必要保証金が10,000円の場合、ロスカットは10,000円×100%=10,000円です。したがって、保証金が10,000円を下回った場合にロスカットされます。
このように損失を抑えられるロスカットですが、自動的に決済されるため自分の意図に反した取引となることがあります。ロスカットを避けるためには補償金を追加したり、一部のポジションを決済したりするといいでしょう。
⑩ロールオーバー
ロールオーバーとは、未決済のポジションを翌日以降に持ち越すことです。
FX取引には2営業日以内に必ず決済を行うというルールがあります。たとえば、米ドル/円で買いポジションを保持する場合、一度決済してからまた注文しなければなりません。
このように同じポジションを買い直すことは手間であるため、FX会社が代わりにロールオーバーを行ってくれます。



ロールオーバーのおかげで、同じポジションを手続きなしで持ち続けられます。
FXの6種類の注文方法
FXには主に6種類の注文方法があります。それぞれの特徴を理解し、実際の取引で使えるようにしましょう。
①成行注文
成行注文は値段を指定せずに今のレートでやり取りする注文方法のことです。すぐに取引が成立するため、今すぐ買いたいときや売りたいときに使います。
ただし、希望のレートを指定していないため、必ず現在表示されているレートで取引が成立するとは限りません。



相場が急変動しているときには想定していたレートで買えないリスクが高いため、成行注文を避けた方がいいでしょう。
②指値注文
指値注文とは指定したレートに達したら自動的に注文する方法です。「〇〇円以下で買い」「〇〇円以上で売り」といったように、取引したいレートが指定できます。
予約注文と捉えると理解しやすいでしょう。指定したレートになると自動で注文してくれるため、ずっとチャートを見続ける必要がありません。



忙しい人にとっては指値注文が非常に役立ちます。
成行注文のようにすぐに注文が行われませんが、希望するレートでの取引が可能です。指値注文は「上がったら売り、下がったら買う」と覚えましょう。
③逆指値注文
逆指値注文とは指値注文とは逆の動きをする注文方法です。逆指値注文では上がったら買い、下がったら売ります。
この注文をしておくことで、相場が急落した際の損失拡大を防げます。このような使い方からして、「ストップ注文」や「損切り注文」とも呼ばれます。
また損切りだけでなく、利益を確定させたい場合にも利用可能です。
④OCO注文
OCO注文とはまとめて2つの注文を出し、片方が成立するともう一方がキャンセルされる注文方法です。
たとえば1ドル=110円のときに、「105円まで下がったら買い」と「115円まで上がったら売り」といったように2つの予約注文ができます。
もしも、105円まで下がったとすると買いのみが行われ、売りの注文は自動で取り消されます。反対の動きをした場合も、該当しない注文は同様に取り消されるという仕組みです。



相場の上下の判断が難しいときに便利な手法です。
⑤IFD注文
IFD注文とは新規注文と決済注文を合わせた注文方法です。たとえば1ドルが102円のときに以下のような2つの注文がまとめて行えます。
①100円になったら買う
②買った後に104円になったら売る
2つの注文が自動で処理されるため、チャートを見る時間がないときに役立ちます。
⑥IFO注文
IFO注文とは、IFD注文とOCO注文の2つを合わせた方法です。たとえば1ドルが102円のときに以下のような3つの注文をまとめて行えます。
1:100円になったら買う
2A:買った後に104円になったら買う
2B:買った後に98円になったら売る
まず1が行われなければ2の取引は実施されません。また、2Aが確定したら2Bはなくなり、反対に2Bで損切りとなったら2Aの注文は行いません。
このようにレートの上下に応じて、利益確定か損切りかのどちらかを自動で処理してくれます。
FXの4つのトレード方法
FXではポジションをどれくらいの期間持つかによって、トレード方法が4つに分類されます。どのトレード方法をメインで利用するかの参考にしてみてください。
①スキャルピング
スキャルピングとは数秒から数分といった短時間で繰り返し売買するトレードです。
1回の利益こそ小さいですが、回数を重ねることで利益が増えていきます。
取引回数が多いため、スプレッドが狭いFX会社や通貨ペアで行うことがポイントです。また相場が頻繁に動く時間帯を狙うことで、効率よく利益を生み出せます。
仕事終わりの1時間や2時間といった短時間でも取引が可能です。



瞬時の判断力が必要となるため、ある程度FXの経験を積んでから始める方がいいでしょう。
②デイトレード
デイトレードとは数時間から1日で取引を完了させるトレードです。1日で終わらせるため、寝ている間の為替変動のリスクが抑えられます。
1日で利益を確定させるため、朝・昼・晩とどの時間でも満遍なく相場を確認できる人におすすめです。またポジションを保有している時間が短いことがあり、スキャルピングと同様に1回で大きな利益を狙うのが難しい手法といえます。
③スイングトレード
スイングトレードとは数日〜数週間ポジションを保有し、大きな利益を狙うトレードです。



じっくりと考える時間があるからこっちのほうが簡単そうね
常にチャートを眺める必要はないことは大きなメリットであり、忙しい会社員や主婦でも始めやすくておすすめです。また取引が増えないため、スプレッドによる無駄な出費も抑えられます。
スキャルピングやデイトレードとは違い、日をまたぐためスワップポイントによる利益も得られます。
④ポジショントレード
ポジショントレードとは数週間〜数年ポジションを保有するトレードです。大きなリターンを狙って長期保有するため、画面に張り付く必要もなく、気長に取引ができます。
その分失敗した時の損失は大きくなるため、まずは低レバレッジで始めるのがおすすめです。また長期間の取引であるので、スワップポイントによる恩恵も大いに受けられます。
目先の値動きに一喜一憂せず、予測と合っているかを定期的に確認することが重要です。
まとめ
今回はFX初心者が知っておきたい用語を20個解説しました。
それぞれの言葉の意味は特別難しくなく、簡単に理解できたことでしょう。ここで覚えた知識を元にさらに学びつつ、FXを始めてみてください。
実際のお金で始めるのが不安な方はデモトレードを活用するといいでしょう。デモトレードであれば、無料でリスクを負わずにFXの体験ができます。
そして自信がついたらFX口座を開設し、取引を始めましょう。
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