自身の裁量で取引ができ、自由な時間で稼げるというメリットがあるため副業としても人気があるFX。
FXを初めてやりたいと思った方がまず最初に何をすべきなのか。
どういった順番で進めていくのかということも上達において大変重要な要素の一つとなります。
経済や金融について学ぶことや、ローソク足やチャートのプライスアクションなどを勉強することも大事です。
しかし何よりも最初にやるべきこととしてあげられるのがFX業者選びです。
FX業者選びを最初に行う理由
ではなぜFX業者選びを最初に行う必要があるのでしょうか。
しっかりと勉強してから口座を開設するのでも遅くはないと考える方もいると思います。
しかし、FX業者を最初に選んでおくことは以下のように大きなメリットがあります。
FX業者を最初に選ぶメリット
FX取引における理解の速さが上がる
例えば野球を始めようとする人がバットもグローブも触ったことがなくグラウンドに出たこともない状態でいくら勉強や筋トレや素振りを繰り返していても上達に遠回りになることは容易に想像ができると思います。
FXに関しても同じことが言えます。
実際にFXで使うツールや環境、プラットフォームなどを実際に触れて理解しておくことはFX上達において近道になる方法であることは間違いありません。
デモ口座で実際の取引が体験できる
FX取引を学ぶにおいてFX取引がどういうものなのかという感覚をつかむのに一番最適なのは実際に取引をすることです。
実際にFX取引を行うことで自分の資金が上下していく感覚やローソク足の動き方リアルタイムでの金融経済や指標発表からの影響など肌で感じることができます。
FX業者には実際の口座の他に一切無料で使うことができるデモ口座を用意していることが多いです。
デモ口座は現実の取引と全く同じ状態で始めることができ、実際の値動きがリアルタイムに反映されます。
資金はもちろん実際のものを使うわけではなくプラットフォーム上に架空の資金を入金して始めます。
まるでゲームのように取引をすることができてしまうのね
実際の取引を行いながら全くのリスクゼロで勉強をすることができるため大変おすすめです。
アプリやパソコンソフトなどでFXを体験できるようなものも出ていますが、これらは実際の取引とは全く違う上がるか下がるかを当てるゲームのようなものが多いため勉強になるかという点では難しいところです。
実際と全く同じ条件で取引ができるのはどのような練習アプリよりも読みがあります。
口座開設ボーナスを手に入れることができる
FX業者を選び口座を開設すると口座開設ボーナスというのが手に入ることが多いです。
こちらのボーナスは実際に取引に利用することができます。
ボーナスの金額はそのまま引き出すことはできませんが、そのボーナスを使って手に入れた利益は引き出すことができます。
デモ口座との違いは同じくノーリスクでありながら買った場合のリターンも得ることができるという点にあります。
もちろんデモ口座と違い資金が無限にあるわけではありませんのでFX取引によりボーナス分を全て負けてしまったら取引はもうすることができません。
実際に利益を得ることでFX取引における魅力をリアルに味わうことは可能ね
口座選びの失敗を未然に防ぐことができる
前述の通りデモ口座やボーナスなどで実際に取引ができるためリアルマネーを使った取引を行う前に実際にそのFX業者の口座を試してみて、良い悪いの判断が可能となります。
まず勉強をしてから口座を選ぼうという順番を踏むよりも勉強をしながら口座の選択も同時に行っていけるため、FX取引の上達においても効率の良い方法と言えるでしょう。
たくさんのメリットがあることは分かったわ
でも逆にデメリットはないのかしら
デメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
FX業者を最初に選ぶデメリット
何も分からないまま資金を失う恐れがある
前述のメリットと逆説的な話になります。
これはあくまで一番やってはいけないパターンを行ってしまった場合のデメリットです。
つまり全く何も勉強をしない状態で口座を立ち上げても、FX取引はすることができてしまいます。
FX取引において実際に行うのは「買う」か「売る」のどちらかだけです。
どちらかのボタンさえ押してしまえば取引は成立してしまいます。
つまり口座を開いたことにより自己資金を投入し実際に取引ができてしまうわけです。
何も分からないまま、あるいは少し勉強をして分かった気になってしまい多額の自己資金を投入して口座破産となってしまうパターンです。
これは単純にデモトレードなどで勝てるようになるまで自己資金を投入しなければ良いだけなのですることのできるデメリットと言えます。
一攫千金を狙ったギャンブルのようなものだと考えている人はやっていまいそうね
これをやってしまう人はFX取引において最初にふるいにかけられてしまう人と言って良いかもしれません。
海外FX業者をおすすめする理由
では実際にFX業者を選ぶ時にどのように選べば良いのか。
これに関してもFX取引を勉強しようとしている初心者の方はあまりにもたくさん選択肢があるため迷ってしまうと思います。
ここでとても重要な点はFX業者には一番大きく分けた際に海外FX業者と日本国内FX業者の2つになります。
まずはこのどちらを選ぶかによって今後のFX取引の扱い方が大きく変わります。
ここでは初めてFX取引を始める方におすすめしたいのが海外FX業者です。
なぜ海外FX業者をおすすめするのかという点について詳しく説明していきたいと思います。
海外FX業者と国内FX業者の違い
MT4・MT5が利用できるかどうかの違い
MT4・MT5はFX取引において世界中で使用されている最もメジャーなプラットフォームです。
FX取引を始めるにおいてMT4・MT5が使えるかどうかが大きなポイントとなります。
FX業者が各々独自のプラットフォームを用意しているケースも多々あります。
しかしながらそれらの仕様や使い方などには大きな違いがたくさんあるため業者ごとに使い方を覚えなければなりません。
手法や資金管理その他様々な理由でFX業者を変更したり同時に開設することはよくあります。
その際にFX業者ごとに違うプラットフォームの使い方を覚えていたのでは大変効率が悪くなります。
その点MT4・MT5は様々な業者が採用しているため、業者が変わっても同じ使い方で続けることができます。
さらにインジケーターという取引において大変重要な分析ツールも多く開発されており、有料無料問わずインターネット上から手に入れることができます。
このような広い間口で開発がされているプラットフォームはMT4・MT5のみです。
つまりMT4・MT5が使える業者であるかどうかというのはFX業者選びにおいて大変重要なポイントとなるわけです。
一部の業者を除きほとんどの国内FX業者ではMT4・MT5を使用することができません。
反対に海外FX業者ではほとんどの業者がMT4・MT5を採用しています。
MT4・MT5を使用するためには海外FX業者であることが大変重要となってくるわけです。
レバレッジの違い
FX取引を行う大きな理由にレバレッジをかけられるということが挙げられると思います。
レバレッジとはてこの原理のてこという意味です。
FX取引ではこのレバレッジを使って少ない資金で金額を取引することができるわけです。
1ドル100円の時に10万円でドルを手に入れたとします。
1ドルが110円になったら10万円は11万円になります。
しかしレバレッジ1000倍をかけて取引をすると1ドルが110円になると10万円は1010万円になります。
このように大きなレバレッジをかけることでFX取引では利益を手に入れることができます。
レバレッジでかけられる量が海外FX業者と国内FX業者では大きく異なります。
法律によって日本国内FX業者ではかけられるレバレッジは25倍までと定められています。
しかしながら海外FX業者ではそのような定めはありません。
前述のような1000倍や3000倍といったレバレッジでの取引が可能となります。
税金の違い
日本でのFX取引における利益は法律上労働の対価にあたりません。
FX取引での利益は日本の法律上では雑所得として扱われます。
FX取引での利益は雑所得として扱われます。
雑所得とは、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得および一時所得のいずれにも当たらない所得をいい、例えば、公的年金等、非営業用貸金の利子、副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など)が該当します。
雑所得の金額は、次の(1)から(3)の合計額です。
(1) 公的年金等
収入金額 – 公的年金等控除額 = 公的年金等の雑所得
(注)公的年金等控除額は、受給者の年齢、年金の収入金額に応じて定められています。
(2)業務に係るもの
総収入金額 – 必要経費 = 業務に係る雑所得
(注)業務に係るものとは、副業に係る収入のうち営利を目的とした継続的なものをいいます。
(3)(1)、(2)以外のもの
総収入金額 – 必要経費 = その他の雑所得
参考:国税庁
雑所得に該当するわけですから当然税金がかかってきます。
海外FX業者の場合あろうと国内FX業者であろうと国内に在住している以上日本国内の法律にのっとって税金がかかります。
海外FX業者と国内FX業者では率が大きく異なります。
まず、日本国内FX業者を利用した場合にかかる税金は一律20%です。
FX業者を使った場合は以下のように税率が変わってきます。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
そのため自身の利益によって海外FX業者や日本国内のFX業者を選択してゆくのも大事なポイントとなります。
上記の表からもわかるようにある程度稼げるようになるまでは海外FX業者を使うのが節税としてもおすすめとなります。
つまり今からFX取引を始めようとする方には海外FX業者の税率を選択する方が良いというわけです。
またFX取引における日本での課税に関する事柄は以下のように定められています。
(1) 差金決済による差益が生じた場合
他の所得と区分し、「先物取引に係る雑所得等」として、所得税15パーセント(他に地方税5パーセント)の税率で課税されます(申告分離課税)。
なお、「先物取引に係る雑所得等」とは、一定の先物取引による事業所得の金額、譲渡所得の金額および雑所得の金額の合計額をいいます。
(注) 平成25年から令和19年までの各年分の確定申告においては、所得税と復興特別所得税(原則として、その年分の基準所得税額の2.1パーセント)を併せて申告・納付することになります。
(2) 差金決済による差損が生じた場合
他の「先物取引に係る雑所得等」の金額との損益通算は可能ですが、「先物取引に係る雑所得等」以外の所得の金額との損益通算はできません。
しかし、他の「先物取引に係る雑所得等」と損益通算をしてもなお引ききれない損失の金額は、一定の要件の下、翌年以後3年内の各年分の「先物取引に係る雑所得等」の金額から控除することができま)。
(注1) 平成23年12月31日以前に行われた店頭取引の場合の課税関係は次のとおりです。
イ 差金決済による差益が生じた場合
一般的には、雑所得として総合課税の対象となりますので、課税総所得金額に応じた税率(超過累進税率)で課税されます。
ロ 差金決済による差損が生じた場合
上記イのとおり、一般的には雑所得とされることから、雑所得の範囲内での損益の通算は可能ですが、他の各種所得の金額との損益通算はできません。
なお、取引所取引に係る「先物取引に係る雑所得等」の金額との損益の通算もできません。
(注2) 平成24年1月1日以後に行う店頭取引であっても、金融商品取引法に規定する店頭デリバティブ取引に該当しない取引は、申告分離課税ではなく、(注1)の取扱いとなります。
(注3) 平成28年10月1日以後に行う店頭デリバティブ取引のうち、金融商品取引業者(第一種金融商品取引業を行う者に限ります。)または登録金融機関以外との取引は、申告分離課税ではなく、(注1)の取扱いとなります。
参考:国税庁
FX取引を実際に始める前にこのように税金についての部分はしっかりと把握しておくようにしましょう。
ボーナスの違い
前述の通りFX業者を開設した際にはボーナスによるクレジットを手に入れることが多いです。
ボーナスにおいても日本国内業者と海外のFX業者では違いがあります。
国内FX業者では、ボーナスを手に入れるためにはポイントサイトなどを経由し、さらに大きなレバレッジをかけた取引をOO回以上やってください、と言ったような条件付きであることが多いです。
そのためボーナスを手に入れるのも少しハードルが高くなります。
海外FX業者ではそのような条件を定めているところは少なく、口座を開設した時点でキャッシュバック・さらに入金をした時点でキャッシュバックと言ったような特典の付け方をしているところが多いです。
そのため手軽にボーナスを手に入れるためには海外FX業者がおすすめとなります。
口座開設のしやすさの違い
FX業者の口座を開設するにあたって口座開設のしやすさは重要なポイントとなると思います。
一見、海外の業者で口座を開設するのはハードルが高いように思えますが、実際は海外FX業者の方が簡単に口座を開設できることが多いです。
まず、日本国内のFX業者では開設までに日数が必要な場合があります。
まず本人確認書類などを提示し承認され、口座開設書類が自宅に届きます。
それだけで数日から数週間かかってしまうわね
その届いた書類に書かれたパスワードやIDを利用して口座開設となるためどうしても時間が必要となります。
しかし海外FX業者は基本的にはインターネット上の書類のやり取りで開設が可能です。
本人確認書類等の認証に日をまたぐことはありますが国内FX業者のように書類が届くまでに何日も待たなければいけないというようなことはありません。
海外FX業者の口座を開設するにあたって心配になるのが言語の問題です。
しかしながら多くの有名なFX業者は日本語に対応しています。
ほとんどの海外FX業者は日本の運転免許証、日本のマイナンバーカード、日本の住民票、日本の公共料金請求書などを本人確認書類として使うことができます。
以上の点から海外FX業者がFX取引を始める際に適していることが分かっていただけたかと思います。
海外FX業者で気をつけたい点
初めてFX取引をする方々にとって多くのメリットがある海外FX業者ですが、海外FX業者を選択する際に注意しておきたい点があります。
日本国内のFX業者は金融庁などに認可されていない場合営業ができないため安心して利用できるという点があります。
しかし海外のFX業者は認可している国なども様々で、中にはきちんと認可されていない業者もあります。
そういった業者に騙されないためにも、きちんとFX業者について調べまずは聞いたことのない業者は選ばないことが重要です。
まとめ
以上のように初めてFX取引をする際には海外のFX業者を使う方がメリットが多いと言えると思います。
もちろん全ての人にそのメリットが当てはまるわけではないのでご自身の資金状況や重要視する点をきちんと考えて選択していくようにしましょう。
まずは業者選びをしながらわからない用語などを調べていくだけでもFXの知識向上につながっていきます。