海外FXで取引を行う際にプラットフォームが必要となります。
プラットフォームとはFXを取引をする際にトレーダーがパソコンで見ているものとイメージしてもらえばわかりやすいでしょう。
プラットフォームにはチャートを表示する機能の他に、チャートを分析する機能、注文する機能などが備わっています。
国内、海外問わず、各業者が様々なプラットフォームを採用しています。
FX業者が独自に開発し提供しているプラットフォームも少なくありません。
数多くのプラットフォームが存在するためFXを始める方はどのプラットフォームを使えばよいのか迷ってしまうかも知れません。
利用者が多い分拡張性も高く、また多くのFX業者が採用しているためFX業者を乗り越えた際にも同じようにことができるため業者を乗り換えるたびに混乱することがありません。
初心者の方はまずこのMT4さえ覚えておけば問題なく取引を開始することができます。
生涯にわたってこのMetaTraderしか使ったことのない方も多いと思います。
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MT4とは
MT4は正式名称をメタトレーダーと言います。
メタクォーツ社が2005年にリリースした電子取引プラットフォームです。
基本的にはWINDOWSのみで起動可能なアプリケーションとなっています。
Macでも使用する方法はあるにはありますが安定性がなくなるので基本的にWindowsで使う方がおすすめです。
2010年にはMT5もリリースされていますが、MT4で開発されたインジケーターなどがそのまま引き継ぐことができないなどの様々な理由からあまり普及が進んでいません。
FX取引に必要なシステムや分析のツールなどを多く兼ね備えており、世界中のトレーダーたちが独自に開発をしたインジケーターを使うことができるためFX業者独自で開発しているプラットフォームと比べ非常に拡張性が高くトレーダー達にとって消して外すことのできないツールです。
MT4のメリット
世界中で使われているMT4ですが、そのシェアの多さには理由があります。
MT4が高いシェア率を誇っている理由を具体的な内容から紹介していきます。
多数のFX業者で採用されている
MT4は一つのFX業者が開発したものではないため、様々なFX業者で使えるように公開されています。
FX業者独自のプラットフォームを使用する場合、プラットフォームごとに使い方を学ぶ必要がありますが、MT4であれば一度覚えてしまえば他の業者に乗り換えたとしてもそのまま使うことが出来ます。
もちろん、使っていたオリジナルインジケーターやチャートの設定などに至るまでそっくりそのまま移行できるので業者が変わろうともまったく同じ状況で取引ができるのは大きなメリットです。
業者が変わるたびに取引システムが変わってしまうととても大変ね
ブラウザ版も存在する
MT4は基本的にはアプリケーションをインストールして使用しますが、ウェブブラウザ版も用意されています。
MT4はWINDOWSでしか稼働しないようになっていますが、こちらはもちろんMACでも使用することが出来ます。
アプリケーション版と比べて機能が限られてしまったりといくつか制限はありますが、出先でトレードしたいときなどには非常に便利です。
スマートフォン・タブレットアプリも存在する
ウェブブラウザの他にスマートフォン・タブレット版のアプリケーションも開発されています。
こちらはさらに機能が制限されてしまいますが、ポジションを保有したまま外出してもPC版とリンクしてチェックできるため便利です。
こちらのアプリケーションでも一部のインジケーターを使用することができるため、多少の分析は可能です。
生涯にわたってこのMetaTraderしか使ったことのない方も多いと思います。
このアプリがあればパソコンは必要ないかしら
初心者のトレーダーの方がスマートフォンなどのアプリのMT4だけで取引をするのは絶対にやめましょう。
まずはパソコンのMT4でFX取引のノウハウをマスターしてからにしましょう。
インジケーターが多く開発されている
MT4にははじめから50種類以上のインジケーターがインストールされていて無料で使うことが出来ます。
これだけでも充分大きな魅力ではあるのですが、MT4で使用できるインジケーターは自由に開発できるように公開されており、様々な人がオリジナルのインジケーターを作成し無料・有料で提供しています。
これはFX業者の独自プラットフォームでは難しいことで、MT4のもっとも大きな魅力の一つと言えるでしょう。
このような独自開発されたインジケーターはインターネット上で検索して探すこともできますし、一部のMT4に登録されているインジケーターは後述するMT4のターミナルの中の項目から選んでインストールすることも可能です。
インジケーターを自作できる
上記の通り様々なインジケーターが開発されていますが、もちろんインジケーターを自作することも可能です。
自身の分析に使いやすいようにオリジナルのインジケーターを作成し使用することができます。
もちろんそれを公開して全世界と共有するのも良いでしょう。
仮想通貨などの業者でも採用している
MT4は一部の仮想通貨取引業者でも採用してます。
そのためFXでMT4の使い方を覚えてしまえばMT4でテクニカル分析を利用して仮想通貨のトレードが出来てしまいます。
MT4では金や銀などのトレードも行えるため、MT4を覚えてしまえば様々なトレードの幅を広げることができます。
同じチャートの見え方ですが、法定通貨や仮想通貨など物によってチャートの動きの癖などが全然違います。
そのような点を把握するためにもMT4は同じ状況を作り出せるためおすすめできるのです。
MT4の注意点
業者ごとにインストールが必要
多数の業者で採用されているため汎用性が非常に広いMT4ですが、MT4をひとつダウンロード・インストールしておけば良いというわけではありません。
MT4をPCにインストールしておいて、業者ごとに切り替えて使うという使用方法はできません。
各業者ごとに用意されているMT4をそれぞれダウンロードする必要があります。
他のプラットフォームと同じように、使っているFX業者の数だけインストールしておく必要があるわけです。
同じFX業者内であれば、デモ口座やリアル口座、低スプレッド口座など口座の種類が違っても基本的には同じMT4を使うことができます。
だしFX業者によっては一部の口座種類は独自プラットフォームのみで開設可能としているところもあるため、しっかりと確認しておきましょう。
国内FX業者はほとんど対応していない
MT4はほとんどの海外FX業者に対応している反面、国内FX業者にはほとんど対応しておりません。
対応している国内FX業者も口座の種類やボーナスなどMT4で取引をする場合は制限があるケースなどがあります。
その為、国内FX業者をメインで使いたい人にはMT4で取引をするのは難しくなります。
MT4が使えるからという理由で海外FX業者を選択し続けているトレーダーも多くいます。
MT5との違いに注意をする
MT4の他にMT5というものもリリースされています。
その名前からわかるようにMT5の方が新しいものになります。
しかし単純にMT4をバージョンアップした互換性のあるプラットフォームというわけではないのです。
通常のアプリケーションなどであればバージョンが上がった場合は最新バージョンをアップデートすればそのまま使うことができますが、MT4とMT5は全く違うものであるという扱いになります。
そのためMT4で使えたインジケーターはMT5では使うことができませんし、基本的な仕様などは似ていますが同じではありません。
MT4と比べると利用者が圧倒的に少ないためオリジナルのインジケーターなどの開発もMT4に比べ少なくまた移植も遅れているのが現状です。
そのためMT4とMT5どちらも選べるという状況の時に新しいからという理由でMT5を選んでしまうと不都合な面もあるかもしれませんので注意が必要です。
ただしMT5の方が新しいのでMT4にはない機能や安定性などがあるのも事実です。
MT4の使い方
それでは実際にMT4画面を見ながら基本的な使い方を見てみましょう。
まずはお使いのFX業者のホームページなどから対応しているMT4をダウンロードしインストールします。
ダウンロードとインストール方法はログインなども含めFX業者によって違う場合があるのでご自身でお使いになるMT4のFX業者のホームページを参考にしてください。
MT4にログインすると上のような画面になります。
チャートが大きく表示されていてとても分かりやすくなっています。
ターミナル
下の図の赤い四角の部分を見てください。
この部分はターミナルという部分になります。
MT4での様々な表示を行うことができます。
取引
上の画像では取引というタブが表示されています。
ここでは残高、有効証拠金、余剰証拠金が表示されています。
エントリー中のポジションがあればこの取引タブに詳細が表示されます。
エントリー中のポジションの決済もこの取引タブから簡単に行うことができます。
複数のポジションをエントリーしている場合も、ここに一覧となって表示されるためポジションごとに簡単に決済をすることができます。
運用比率
ここでは現在使っている口座の運用比率が表示されます。
保有している通貨の比率やポジションの比率など資産の運用状態の比率が数字とグラフによって表されています。
口座履歴
ここでは現在の口座の使用履歴を見ることができます。
最初に入金をした履歴からスタートし全ての取引の履歴を見ることができます。
自分の成績が一目でわかるわね
ニュース
メタトレーダー社が配信するニュースを見ることができます。
経済やFXに関するニュースが配信されるため最新の状況を常に把握しておきたい時に便利です。
アラーム設定
MT4ではアラームを設定することができます。
アラームは相場の価格が狙っている付近に近づいてきた時や、逆指値に近づいてきた時など様の様な時に使うことができます。
アラームの通知方法もMT4自体からサウンドを鳴らしたり、メールで通知をしたり、スマートフォンからプッシュ通知を送ることも可能です。
このタブではそのような細かい設定をすることができます。
メールボックス
MT4宛に届いたメールはこちらから確認します。
メンテナンスなどの大事なお知らせもこちらに届きます。
基本的にはFX取引自体には使われることはないでしょう。
マーケット
ここでは第三者が作成したインジケーターやエキスパートなど様々なものをダウンロードすることができます。
このマーケットで手に入れることができるのはMT4の公式の登録のものとなるため全てのものが表示されているわけではありません。
他の第三者が開発したインジケーターなどはインターネット上で多数公開され取引されています。
記事
メタトレーダー社から配信されている取引に役立つ執筆記事を見ることができます。
ほとんどは日本語にきちんと翻訳されているものであるためクリックすればそのまま読むことができます。
ライブラリ
こちらもインジケーターが表示されているため右クリックからインストールすることができます。
こちらに関しては説明文が開発者の言語となっているため注意が必要です。
翻訳ソフトなどを使って日本語に翻訳してからダウンロードすることをおすすめします。
エキスパート
このエキスパートタブではインジケーターのログを確認することができます。
携帯をインストールしたり削除したり設定を変更したりできはもちろん、インジケーターを自作している時などはこちらのログを使用するのが便利です。
操作履歴
こちらはMT4を操作した履歴を全て表示させています。
様々なインジケーターを導入したり現在のチャートの設定がどうなってしまったのかわからなくなった時などに遡っていくと解決策を見つけることができるので便利です。
基本画面
MT4の取引で使う基本的なボタンの説明をしていきましょう。
MT4はボタンのデザインや配置も非常に扱いやすく分かりやすくユニバーサルデザインとなっていて全世界で愛用者が多い理由が出られます。
時間足切り替えボタン
下の画像の中にある赤い四角を見てみましょう。
このボタンは時間足を切り替えるボタンです。
ワンクリックで時間足を次々と切り替えて行けるためとても便利な作りになっています。
時間足はお好みの時間足をカスタマイズして表示することも可能です。
描画ボタン
次に青い四角を見てみましょう。
この中にあるボタンは水平線やトレンドライン、フィボナッチなどなどを描くためのボタンです。
こちらもボタンを1つクリックするだけで呼び出せるためとても簡単に分析を行うことができます。
表示させておく描画の種類は設定画面から様々な変更を加えることができます。
インジケーターボタン
赤い矢印はインジケーターを追加するためのボタンです。
このようにこのボタンを押すと多数のインジケーターが表示されます。
これらのインジケーターは気軽にチャートに追加することができます。
現在この画像では80単純移動平均線のインジケーターが表示されています。
簡単に表示できるからついついインジケーターだらけのチャートになってしまうのよね
注文ボタン
次に青い矢印は注文ボタンです。
注文ボタンを押すとこのような画面が表示されます。
1で注文したい通貨ペアを選び、2でロット数を決定し、3と4損切りの位置と利確の位置を決定し、5の注文ボタンを押せば確定です。
チャートウインドウ
MT4ではチャートのウィンドウもトレーダーが取引をしやすいように様々なカスタマイズが可能となっています。
例えば色の設定1つを取っても、ローソク足のひげの色、ローソク足の実体の色、ローソク足の実態を囲っている線の色、背景の色、陽線の色、陰線の色、表示文字の色、インジケーターの色など非常に細かく設定ができます。
トレーダーは常に自分が見やすいようにカスタマイズが可能となっているわけです。
下の画像をご覧ください。
こちらのように表示されているウィンドウを右クリックするとウインドウの整列という画面が出てきます。
ウインドウの整列をするとこのような画面にすることも可能です。
左から15分足、1時間足、4時間足と並べられることができます。
マルチタイムフレーム分析をする時にこのように並べることができるためチャートを一目で俯瞰で捉えることができテクニカル分析に大変役立つことがのではないでしょうか。
気配値表示
下の画像のボタンをクリックすることで気配値を表示することができます。
各通貨ペアの売り気配値と買い気配値、スプレッドや高値安値などを一覧で簡単に表示することができます。
現在の状況を一目で把握するのに大変便利です。
同じ画面からティックチャートを表示することもできます。
MT4は絶対にマスターしたいプラットフォーム
MT4に関する基本的な紹介や使い方を解説させていただきました。
MT4がいかにFXトレーダーにとって使いやすいかということがわかっていただけたのではないでしょうか。
現状MT4を使っている人が多く、FX業者もMT4を取り入れていることが多いため何か大きな動きがない限りは今後もMT4の開発が優先して行われるのではないでしょうか。
特に誰でも作ることが許されているインジケーターなどに関しては毎日のように新しいインジケーターが開発されては公開されています。
このように新しいインジケーターなどを調べたりしながらより便利にかつ楽しんでトレードを行うことも利益を上げていく上でとても大切なことです。
FX取引は待っている時間と分析をしている時間がほとんどです。
そのためいかに扱いやすく便利なプラットフォームを選択するかという点は長くトレーダーを続けていくためにも重要な点となるわけです。
FX取引を始める際に最初にMT4を選択することはメリットが多くプラットフォームの最適解と言っても良いでしょう。
MT4をマスターしてしまえば基本的なプラットフォームの操作は覚えてしまえるのでまずはMT4を触ってみることから始めてみましょう。
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