カップウィズハンドルは株式市場でよく使われるテクニカルチャートパターンの一つであり、株式の予測に役立つ重要なツールです。この記事では、カップウィズハンドルの定義と意味はもちろん、銘柄の検索方法や売買タイミングについて詳しく解説します。
先日、きれいなカップウィズハンドルを形成しそうな銘柄を見つけたので、買うか迷っています……。
株やFXにおいて「カップウィズハンドル」の信頼性は高いですよね。ただし、カップウィズハンドルの銘柄を見極める際には注意したい点もありますよ。
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カップウィズハンドルとは
カップウィズハンドルは、テクニカルチャート分析におけるパターンの一つで、株価チャートがマグカップのような形になり、その後取引量が減少した後に再び上昇するパターンを指します。
株価が一時的に下落・上昇する際に「カップ」が形成されて、再び下落からさらなる上昇へと向かう際に「ハンドル」が形成されるのですよね！
その通り！カップウィズハンドルは上昇トレンドを見極めるサインになりますよ。ちなみに、カップの形は「取っ手が右」（カップが形成されてハンドルが形成されるため）なので覚えておいてくださいね。
株価のパターンや形状に注目し、市場のトレンドや将来の価格動向を予測するために用いられるのがカップウィズハンドル。投資家であるウィリアム・オニール氏によって編み出された手法であり、実際にウィリアム・オニール氏は成長株を見極めて大成功を収めています。
ウィリアム・オニール氏について
アメリカを代表する投資家のひとり。「成長株投資」で広く注目されました。特に、株価急上昇前の銘柄から「CAN-SLIM」と名付けた投資法が有名。これは急成長株を発見する7つの基準であり、多くのトレーダーに広く知られています。
カップウィズハンドルは、チャート分析において、適切なタイミングで株を購入する重要な指標となります。つまり、カップウィズハンドルを形成している銘柄を見つけ出せば、株価の騰落を予測して利益を上げられるわけです。
カップウィズハンドルは、トレンド予測するのに役立つ手法ですよね。ハンドルがカップの上の淵より上昇していれば、その銘柄のカップウィズハンドルは成立していますよ。
カップウィズハンドルには特別な計算がないから、初心者でも活用できるのが嬉しいですね。
カップウィズハンドルの分析は株価の形状や動向に基づいて行われますが、銘柄予測においては銘柄ごとに異なるパターンや動向が存在するので注意してください。
カップウィズハンドルの手法を採用する際は、過去のチャート分析を行い、パターンが形成されているかどうかを確認しましょう。加えて、他のテクニカル指標や基本的な分析手法と組み合わせるとより信頼性が高まります。
カップウィズハンドルの形成理由と市場の心理
カップウィズハンドルはどのような時に形成されるのかしら？
株価の一時的な下落や調整期間といったところですね。
カップウィズハンドルが形成される理由には、株価の一時的な下落や調整期間が関与しています。株価が下落することで、買い手と売り手のバランスが崩れ、一時的な売り圧力が生まれます。しかしその後、市場参加者が再び買いに動くことで、株価が上昇する要素が形成されます。
まず、大きな上昇から相場の下落が始まるときに、カップが形成されはじめます。（左側の部分）その後、価格は横ばいに。次第に銘柄の需要が急速に増加し、価格が上昇します。（カップ完成）
ここで、「下落前の水準に戻ったからポジションを解消しよう」というトレーダーが増えるわけですね。（ハンドルの始まり）しかし、この後株価は上昇して、ブレイクします。（カップの淵を超える上昇）
カップウィズハンドルのパターン
- カップの部分：市場参加者が銘柄の成長に期待を持ち、買い注文が増加している状況
- ハンドルの部分：市場参加者が利益確定のために一時的に売り注文を出している状況
ちなみに、ハンドルの形状が小さくなるほど、再上昇の確率が高まると言われているので覚えておきましょう。
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カップウィズハンドルの銘柄の検索方法
カップウィズハンドルの銘柄を検索するための方法はいくつかありますが、スクリーニングがおすすめです。というのも、カップウィズハンドルは形成に一定の時間を要しますから、ある程度の銘柄数から探さないとエントリーチャンスを逃してしまうからからです
スクリーニング（株価チャートの形成パターンを自動的に検出するソフトウェア）を使用して、一気に銘柄を絞り込んでいきましょう。スクリーニングによる検索は、数多くの銘柄を効率的に調査するのに最適ですから、カップウィズハンドルのパターンを持つ銘柄を見つけるのにも役立ちます。
チャートの形状から銘柄を探せたら良いのに……
証券会社の中には「チャート形状銘柄検索」を利用できるので、活用してみると良いかもしれませんね。チャート形状銘柄検索なら、効率良くカップウィズハンドルのパターンを探せますよ。
銘柄の検索方法1｜直近の上昇トレンドを特定する
カップウィズハンドルは、前の上昇トレンドの後に形成されます。よって、まずは株価が上昇している銘柄を見つける必要があります。過去のチャートを分析し、上昇トレンドがあるかどうか確認してください。
カップウィズハンドル=急成長株の銘柄を分析である点に留意してください。
※下降トレンドでのカップウィズハンドルでは、意味がないので注意しましょう。
銘柄の検索方法2｜カップの形成を確認する
上昇トレンドの後、株価は一時的に下降してカップの形を作ります。まずはその銘柄で【カップの形=U字型】が形成されているか確認してください。
銘柄の検索方法3｜ハンドルの形成を確認する
カップの形成後、株価は再度上昇し、取引のハンドルが形成されます。ハンドルは比較的短期間に形成されるので注意してください。またハンドルの形成を確認するだけでなく、その形状や長さも見極める必要があります。
ハンドルが上昇したらエントリーチャンス！ハンドルが上昇してカップの淵を超えれば、ブレイクの可能性があります。
ハンドルも上下するのかしら？
もちろん、ハンドルも上下しますよ。ハンドル上昇でブレイクに期待できますが、必ずしも一回目の上昇でブレイクするとは限りません。
銘柄の検索方法4｜出来高の変化を確認する
カップウィズハンドルが形成されている場合、出来高の変化も重要な指標となります。
チェックポイント
- カップ上昇（またはハンドル上昇）：出来高（高）
- ハンドル下降：出来高（低）
【上昇×出来高が高い】がエントリーの重要なポイントですね。ちなみに、決済のポイントはどこかしら？
決済のポイントに関しては、「マイルールに従う」が正解ですよ。出来高が下がってきたタイミングもひとつの目安ですね。
銘柄の検索方法5｜パターンの完成を待つ
カップウィズハンドルのパターンは、完全に形成されるまでに時間がかかるケースが多いです。というのも、株価の上昇や下降が途中で変動することもあるので、パターンの完成を待つ必要があるわけです。
カップウィズハンドルの銘柄を見つけるためには、テクニカル指標を使用するのも有効ですよ。例えば、移動平均線や相対力指数（RSI）などのテクニカル指標を使用すれば、銘柄の強さやトレンドの転換点を特定できますよね。
その他にも、チャートパターンスキャナーといったツールを活用するのもひとつの手です。チャートパターンスキャナーを使用すると、特定のチャートパターンを自動的にスキャンして、カップウィズハンドルの銘柄を見つけられます。
カップウィズハンドルの有効な銘柄の選び方
カップウィズハンドルの銘柄を選ぶ際には、過去のパフォーマンスやファンダメンタルズ、そしてテクニカル指標も考慮しましょう。過去のパフォーマンスをチェックすることで、銘柄の上昇傾向やリターンの可能性を把握できます。
また、ファンダメンタルズの分析によって、企業の業績や成長性を評価することができます。さらに、テクニカル指標を使ってトレンドの強さや逆張りの可能性などを判断するのも大切なポイントです。
カップウィズハンドルの注意点
カップウィズハンドルは上昇トレンドの見極めに有用ですが、だましには注意してください。
だましとは何かしら？
カップウィズハンドルだと思っていても、上昇しなかった……という意味ですね。
カップウィズハンドルだと期待してエントリーしたものの、上昇せずに下降してしまうケースもあります。単にチャートだけでは判断できない点には注意してください。、単独で使用するのではなく、他の分析手法や指標と組み合わせて使用するのが重要です。正確な銘柄予測を行うためには、他の情報や要素との総合的な判断が欠かせません。
カップウィズハンドル×銘柄で「上昇トレンドをチェック」
最後にカップウィズハンドルを活用するポイントをまとめたので確認してくださいね。
- カップウィズハンドルは上昇トレンドを見極めるサイン
- カップウィズハンドルの形成には2週間～かかる
- ハンドルが上昇したらエントリーチャンス！
- 利確・損切はマイルールに従って
- 銘柄数が多い⇒エントリーチャンス（増）
- 銘柄の選定にはスクリーニングの活用がおすすめ
- カップウィズハンドルの「だまし」に注意
ウィリアム・オニール氏をはじめ、多くの投資家がカップウィズハンドルで銘柄を選ぶ方法について言及しています。投資手法の中でも、長期で資産を増やす点に長けているのがカップウィズハンドルです。初心者でも銘柄検索に活用できますから、エントリーポイントに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。
カップウィズハンドルはFXの取引にも有用です。FX取引で「買いを見極める」際に活用しましょう。
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