モルダーさん、ビックマック指数ってご存じですか?最近、よく耳にするのですが…
ビックマック指数は経済学の分野でよく使われる指標ですね。主に、国の物価水準や通貨の価値を比較するために利用されていますよ。
ビックマック指数とは、国々間の為替レートを判断する際に有用な指標です。この記事では、ビックマック指数の推移に関して紹介します。ビッグマック指数の推移は、経済の変動やインフレの影響を示す重要な指標となりますから、理解を深めて取引に役立てましょう。
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ビッグマック指数とは何か
ビッグマック指数は、各国の物価水準や通貨の価値を比較するための指標です。基準となるのはその名の通り、マクドナルドが販売するハンバーガーである「ビッグマック」の価格です。ビッグマック指数は、マクドナルドのビッグマックの価格を各国で比較することで計算されます。具体的な求め方は以下の通りです。
ビッグマック指数の求め方
- 各国の通貨でのビッグマックの価格を調査します。
- 各国のビッグマックの価格をドルで換算します。
- 換算した価格を比較し、物価差を算出します。
- 物価差をもとに、各国の通貨間の適正な為替レートを推定します。
各国の物価水準や通貨の価値を比較するだけでなく、経済の安定性やインフレーション率なども考慮していますから、国際的な経済状況を理解するための重要ツールとして活用できますよ。
~ビッグマック指数の基本情報~
経済学者のマイケル・J・ウィリアムソンによって考案された指標のこと。各国でのビッグマックの価格を比較して、為替レートの調整や物価水準の違いを示すものです。具体的には、各国のビッグマックの価格をドルで表し、それを米国のビッグマックの価格で割った値を求めます。この値が1よりも大きい場合、その国の通貨は買い過ぎられていることを意味し、逆に1よりも小さい場合は売られ過ぎていることを意味します。
「ビッグマック指数が高い=物価が高い国」かしら?
その通り!ビッグマック指数が高い国は、その経済が競争力を持ち、国内の物価が高いことを示していますよ。一方、ビッグマック指数が低い国は、経済が弱くて物価水準が低いことを意味します。
ビッグマック指数は、毎年公表されることで、各国の経済の変化や傾向を把握する手助けとなっています。国際的な貿易や投資の判断材料としても使用されていますから、ビッグマック指数の推移を追うことで、世界各国の経済の動向や経済格差を把握できます。
ビッグマック指数の推移が発表される時期
ビッグマック指数はイギリスの経済専門誌「The Economist(エコノミスト)」により発表されています。The Economist(エコノミスト)はビッグマック指数だけでなく、トール・ラテ指数の発表も行っており、独自の指数で世界各国の購買力を分析しています。
トール・ラテ指数とは
トール・ラテ指数は「別名スターバックス指数」とも呼ばれています。スターバックスのトール・ラテの価格を比較して、購買力の指標にするものです。
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ビッグマック指数の推移
ビッグマック指数の推移には、さまざまな要因が関与しています。例えば、原材料の価格変動や為替レートの変動、労働力の賃金などがその一例です。ここからは、ビッグマック指数の推移について、通貨価格の変動や経済の動向を交えながら分かりやすく解説します。
ビッグマック指数の推移から分かる「通貨価値の変動」
初心者さん、ビッグマック指数は通貨価値の変動を解き明かす重要なツールだって知っていましたか?
通常、通貨価値の変動は市場の需要と供給によって決まりますが、ビッグマック指数はそれを具体的に示すものです。もし、ある国のビッグマック価格が他国よりも高ければ、その国の通貨価値は強いと言えます。逆に、他国よりも安い場合は、その国の通貨価値は弱いと言えるのです。ビッグマック指数は通貨価値の変動を理解するための重要な手掛かりとなっています。
あのビッグマックが、通貨価値の変動の指標にもなるのですね!
ビッグマック指数の推移を通じて見える経済の動向
ビッグマック指数の推移を見ることで、各国の経済の動向を把握できます。例えば、ある国のビッグマック指数が時間の経過と共に上昇している場合、その国の経済は成長していると言えます。また、逆に指数が下がっている場合は、経済の停滞や衰退が起きている可能性があります。
ビッグマック指数は瞬間的な変動を見せる場合がありますよ。
通貨価値や物価の変動によって、瞬間的にビッグマック指数が変動するケースも珍しくはありません。実際に、ある国の通貨価値が急落し、その国のビッグマック価格が相対的に上昇したケースもあります。
最新のビッグマック指数の推移
ここからは、各国のビッグマック指数の推移を紹介します。
日本のビッグマック指数の推移
日本のビッグマック指数の推移(2010年~2023年)
発表月 | 日本の順位 | ビッグマックの価格(日本円) |
2010年7月 | 14位 | 320円 |
2015年7月 | 28位 | 370円 |
2020年7月 | 25位 | 390円 |
2021年7月 | 30位 | 390円 |
2022年7月 | 41位 | 390円 |
2023年7月 | 44位 | 450円 |
日本はビッグマック指数の推移が下がっているのですね。
単純に数字を見ていくと「推移が下がっている=購買力が下がっている」と考えられますね。
世界各国のビッグマック指数の推移
ここからは、世界のビッグマック指数の推移を紹介します。
アメリカのビッグマック指数の推移
ビッグマック指数はアメリカの価格が基準なので、アメリカのビッグマック指数は「1」です。アメリカのビッグマック指数の推移を把握する際は、価格の推移を参考にするとよいでしょう。
- 2000年:$2.51
- 2005年:$3.06
- 2010年:$3.73
- 2015年:$4.79
- 2020年:$5.71
- 2021年:$5.65
- 2022年:$5.65
- 2023年:$5.15
アメリカではビッグマックが5.15ドルで販売されているのですね。
日本円にすると710円ですから、日本より320円も高いですよ。(発表当時のレート:137.87円で換算)
2023年7月に発表されたビッグマック指数を見ると、スイスが7.73ドル(1,155円)で最も高いと分かります。
スイスではビッグマックが1,000円以上するのですね……!驚きました!
スイスのビッグマックでは、日本の2倍以上の価格が付いていると分かりますね。
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日本のビッグマック指数はどう推移する?
今後、日本のビッグマック指数はどう推移していくのでしょうか?
ビッグマック指数にはさまざまな要因が関わっていますから、簡単には予測できません。ただ、ビックマック指数から分かる日本の現状を読み解き、どう資産を守るのかを考えるのは良いことですね。
日本のビックマック指数の順位を見ると、2023年7月時点で54ヶ国のうち下から11番目だと分かります。以前は上位グループにいた日本ですが、現在は下から数えたほうが早いわけです。一方でビックマック指数のみに注目すると、2023年7月のビッグマック指数は、2022年7月よりも0.2ほど上昇しています。
- 2022年7月 -45.1
- 2023年7月 -43.2
ビックマック指数は上昇しているものの、相対的に見て日本の物価は下がっています。その結果として、ビックマック指数の順位も下がっているわけです。
2022年の3月ごろから急激に円安が進みましたよね。そして現在も円安が続いていますね。
このまま円安が続けば、ビックマック指数の推移は停滞したままということですか?
もちろんその可能性もあります。ただし、円高に触れる可能性も十分にありますから、予測が難しいわけです。仮にFRBの利下げが2024年の早い時期に行われれば、そこから円高に触れるかもしれません。
まだ円安が続くなら「資産」はどうする?
ビックマック指数からも分かるように、円安が続いている現在の日本。円安が続けば円建ての金融商品の価値は下がります。単純に考えれば、円以外の資産を持ったほうが資産価値が高くなります。
円を売って外貨を買えばよいのかしら?
円安で資金を守る策として、円で外貨を買う方法が挙げられますよ。実際にFXの世界では、急激な円安で大設けした「FX長者」も続出していますからね。
FXトレードの基本
- 円安を予測:円を売って外貨を買う
- 円高を予測:外貨を売って円を買う
現在購入したレートよりも円安になれば、そこで利益が発生するのですよね?もし円高に降った場合、購入していた外貨はどうなるのかしら?
円高に降れた場合には、外貨を売って円を買えば利益を狙えますよ。ただ、そこまで単純な取引ではありませんから、FXで儲けたいと思うなら、しっかりと分析を行う必要があります。
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